大工塾

家は片手間で造ろう! 家は片手間で造れます。友達が一人以上居れば十分です。世話上手な御嫁さんや手伝ってくれるお子さんがいればなおGOODです。

発想!

おおよそ齢を重ねようが、柔軟でない頭はいかんともしがたい。
建築屋としての自負をもって生きてきたつもりだけど、柔軟な発想には敵わない。

現場で床組みをしてるんだけどさあ。
施主が倉庫に保管している約10年間集めたという大量の材木。

床組みとて従来の考え方や施工方法はあてにならない。
兎に角、有りものの材木で仕上てしまおうって計画。

現場は土間コンのうえに45×60の杉仕上材。
仕上材なので防虫処理はされてない。

そして床は土間からの仕上げ寸法が脅威の120mm。
いや、現場の常識をまったく外れてなさるんですけどね。

果たして60の背の材木で大引きの代用となるのか。
いやいや、ここで引いたら建築屋の名折れ。

土間からの固定ボルトの感覚を600と短くして、ほぼボルトで固定することに。
そして束は45mmの杉防虫剤。

束の長さ最大で33mm。最小はなんと19mmだ。
大工にこんな仕事させたら説明の段階で荷物を積み込んで家に帰りそうだな。

すげえ手間がかかるんだけど、有りものなので材料費は無料となるさあね。
明日から根太レスなる床板を張るんだけど、ここで問題が発生。

外壁は宮古中から集めた布積み石。
昔はあっちこっちの海岸で布積み石の採掘が「されていたんだけどな。

現沖縄県知事が辺野古で問題としている岩礁破砕ってのは、この布積み石の採掘や漆喰の原料となるテーブルサンゴ等の採掘を目的としているんだけど、阿呆な学者を集めて珊瑚礁が破壊されてないかを現地調査するのだと言う。
法の趣旨を著しく曲解していると言わざるを得ない。

ま、問題は岩礁破砕などの瑣末なことではなくてですね。
床板と布積石の取り合いがまったくの困難なんですな。

本来なら布積石を積み上げる前に、予め加工するんだけど、現場は既に積まれているからねえ。
当方、布積石の形を写し取って床材をジグゾで切ってなんとかしようと思っていたんだけどな。

したら積み上げた布積石を石材カッターで切って50mmの溝を拵えるんだとか。
なので固定した大引きを取り払って施主に任せたのな。

したら半日かかって見事に溝を造ってしまったんだな。
当方、加工しやすいのは柔らかい材料と思っていたんだけど、発想が違うね。

いやはや。見事なもんだぜ。
一念、岩をも削るってか!

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プロフィール
福原組設計事務所
福原 光勇
1級建築士・宅地建物取引主任
家は片手間で造れます!

住所:宮古島市平良字東仲宗根678-11
電話:0980-72-9005