狩りの達人。
狩りの達人と言えば、イヌイットやエスキモーが思い浮かぶんだけど、宮古の狩りの達人は残念ながら哺乳類ではない。

まあ、絶滅したとされるミヤコノロジカや宮古島には居ないとされるイリオモテヤマネコやハブは絶滅するまで食い尽くされたと当方は考えるので宮古住民は狩りの達人と言えなくもないのだが。
佐良浜のあぎやーは海でグルクンを捕獲しているので海の狩人かも知れないけどな。

集団で魚類を追い詰める漁法は世界遺産に登録されるような漁法だと思うんだけどさ。海で魚を取れる哺乳類は鯨や海獣類くらいっきゃ居ないからね。
宮古の狩りの達人はイソヒヨドリ。

鳥類であるイソヒヨドリを達人と称するのはいかがなものか？
などと学者みたいなことを言い出す諸兄も居られるだろうけど、この際無視する。当方は反論を受け付けない暴君なのだからして。

昨日、天気が良過ぎるので庭の草刈を行った。
草刈で問題なのは、刈り取った草の処分。

ゴミに出すためには袋に入れる、若しくは束ねておくこと。
と、役所のチラシに書かれているさあね。

これを袋に入れると膨大な量になるので袋代がもったいないことと、運び込まれた堆肥センターだかリサイクルセンターで職員がいちいち袋外しや紐を解かないといけないので当方はススキを縒って草の束を作っている。
これならば解く必要もないし、なにより袋を買わなくていい。

そういえば、ススキの穂がほころび始めているんだよなあ。
すっかり秋だぜ、宮古島は。

ススキの穂は南下するってえけど、宮古島にススキが開花してるってことは、日本全国のススキは既に開花してるってことなんだろうな。
北海道は雪降ってるしな。

庭の草刈から逃げるように事務所の網戸にへばりついたウマオイ。
こいつが家の中に入ってきて壁にとまるときに頭の位置が上ならば基地もとい吉、下ならば不吉とおばあから聞いたことがある。

吉の場合は外に逃がし不吉の場合は殺す。
幸いにも上向きに止まっていたので広いところに出そうと思ってそっと掴んで道路に投げたんだな。

したら掴まれたウマオイは放り投げられると己が習性で羽ばたいて更に遠くへ逃げようとするさあね。
ウマオイが羽ばたいたと思った瞬間に隣んちの塀で一部始終を見ていたイソヒヨドリが空中でキャッチ。

そうだった！
こいつは狩りの達人で飛んでいる昆虫を空中でキャッチできる運動能力を持っていたんだった。忍者かおめえ！

ウマオイよ。申し訳ない！
恨むならイソヒヨドリを恨んでくれ！